おう吐反射を抑制するのに、水分を与えるのは良いのですが、何時どんなタイミングで咽せ返るかわからずタイミング良く水分を与えるのは非常に難しいモノです。そんな折り、療育園のお友達から教えて貰ったのが、化学の実験などで使うポットです。
これが大変便利で、かれこれ10年以上使っています。養護学校へはじめていったとき、このポットの使い方を説明します。最初は戸惑うものの使い慣れてくるとなくては不安になるようです。いつの間にか先生たちの間で魔法の水と呼ばれるようになりました。
ある先生は、「何が入っているのですか」と聞かれましたが、普通の水でした。どこででも気軽に補給できます。
嘔吐反射で「ゲホゲホ」言い出したときタイミングを見て、このポットから水を与えます。見ようによっては非常に危険です。おう吐しているところへ水分を与えて縁下を促しているわけです。ほとんどの人は誤嚥するのではないかと気が気ではないでしょう。
タイミングを間違えるとよけいに嘔吐反射を増幅させてしまう危険もあります。子どもたちが嘔吐反射が強くて誤嚥しないから出来る事なのかもしれません。誰にでも合う方法ではありませんので、注意してください。真似をされて、思わぬ結果を招いても私には責任を負うことが出来ません。