2006年02月06日(月) [長年日記]
§1 液晶時代の壁紙
最近のセット売りというかメーカー製のパソコンはほぼ100%が液晶ディスプレイである。しかも値段が極端に安くなっている。さほど上等な液晶を使っているとは思えない。そう言った流れに合わせるようにWindowsXPでは壁紙が標準で景色の写真風になっている。
最近液晶ディスプレイを買うのにちょっとだけ液晶パネルについて勉強した。昔はTFT液晶と言うだけで良かったのだがそのTFT液晶にも大まかに分けて3種類がある。その中でも最も歴史が長くコストも安い製品がTN方式という駆動方式の液晶である。
この液晶は視野角が狭く少し大きめの画面で単色表示すると上下にグラデーションがかかったように見えてしまう。ノートパソコンの安い物などはまさにこれで高々15インチ程度の液晶なのに上と下で色が違って見える。これ見ていて鬱陶しい(^^;
そこで壁紙を風景画にしたらこの鬱陶しさから少し開放される。そもそも写真などはほとんどが陰影のグラデーションで出来ているので違和感が無くなるのである。これをもう一つ輪をかけてごまかそうとしているのがツルピカにして輝度を上げてごまかしている液晶である。家電店の売り場を見てもほとんどがツルピカだ。いかに消費者がバカかというのがよく解る。本当はノングレア処理を施した低反射タイプの方が映り込みが無く目も疲れないのである。
ところが家電店で選ぼうとしても、単色の画面を表示している家電店など皆無である。ほとんどの店で動画を再生している。それはスクリーンセーバーだったりもするが、動いているだけでごまかされれしまう。この安物の液晶は動きに強いように応答速度を上げやすいと来ているからたちが悪い。カタログにも載ってないし(^^;
というわけで気になる人は一度壁紙を「なし」に設定して、単色表示にしてみてくださいませ、下の方が明るいめで上下にグラデーションになっていたら一番安物の液晶です。でも悲観することはありません。ほとんどの人がその液晶で満足しています。
製品の個体差もありますしね。使っていて分かってくることも多いです(~~;