2006年05月26日(金) [長年日記]
§1 酸素飽和度SpO2
成ちゃんの入院中の酸素飽和度は最高が100%で最低は80%を切るぐらいだった。90%を切ると低酸素症と診断されるらしく酸素吸入などの処置が執られるらしい。この数値は何を表すかというと血中の酸素と結合するタンパク質であるヘモグロビンの内何パーセントが酸素と結合しているかという数値らしい。通常は96%以上のヘモグロビンが酸素と結合していることが望ましいとされている。
さて、実際にはどれくらいまでこの酸素飽和度が下がれば問題なのかというとなかなか難しい。例えば高い山に登るような場合は低酸素状態に体を少しずつ慣らしていくことになるようだが5000mを超える付近になると酸素飽和度は80%を切ることも珍しくないらしいが、これも慣れてくるとそれなりに生活が出来るようになるらしい。また、そもそも高地に住んでいるような場合は低い酸素飽和度でも充分に生活出来ているようです。人間の体というのはいろんな事に順応出来るようになっているのですね。
余談ですが成ちゃんの入院中に使われていた測定器でいったいどれくらい酸素飽和度が下がるまで我慢出来るかこっそりやってみた。小指に装着して測定が始まったら97%を示していた。先ずどれくらいまで数値が上げられるのか深呼吸を続けてみたが99%が限界でそれ以上はどうしても上がりませんでした。酸素吸入でもしない限り無理そうでした。
さて、今度は息を止めて限界に挑戦。しばらくすると徐々に下がり出します。結局限界点は93%を示したときだったのですが、実はこれが終わりではありませんでした。息を始めてからも数値はどんどん下がります。止めていたときよりも激しいくらい。で、結局最終的には86%まで下がりました。遅れて出てくることを思うと息を止めて我慢出来た限界は酸素飽和度86%までだったと言うことが出来るでしょう。高地ではこれより低い酸素飽和度でも生きていられるというのが信じられないくらい苦しかった(^^;
ちょっと怖い実験ですね(~~;
自分で息を止めて死ねるヤツはいないと思うのでたぶん大丈夫でしょう(^^;