2006年11月14日(火) [長年日記]
§1 ホームページは見てくれが肝心
僕がお手伝いしている企業のサイトが、別のシステムに移行するようです。僕はtDiaryに出逢って、サイト作りに使うようになりました。シンプルを大事にしているしValidで有ることを優先してきたのですが、それだけではダメなようですね。画像をふんだんに使って一見きれいに見える造りがうけるようです。内容的にはまったく同じようなモノ、検索がちょっと優れてるかもという程度で、これと言って目新しいものはないのですが、何か変えたいという気持が優先しているようです。
ところが何を変えたいのかと聞いても答えられないというのです。自分が何を求めているのかがわからない。従って逆に、こういうデザインはどうですかと提示してもらわないと話が進められないというわけです。しかも目的もハッキリしていない。検索によるヒット率を上げるのならサイト作りに金を掛けるより検索エンジンに有料で優先的な登録をして貰った方が張るかに効率が良いわけですからね。
見てくれをきれいにハデにしたら訪問数が増えると思っている節があるのですが、まめに更新している方がはるかに訪問数が増えます。そう言う基本的なこともわかってないのですね。新しいサイトが出来上がったので見て欲しいと言われて見てきました。予想通りPHPを使って作っているのですが、AnotherHTMLLintで点検したら案の定マイナス点。せめて70点は行って欲しかったなぁ。バリアフリーの基本であるimgのalt属性が抜けているという初歩的でありかつ致命的な問題が含まれておりました。
作っている業者はよく知っているし合う機会も多いのでそのたびにValidなHTMLの重要性を伝えてきたし、Validにするかどうかは顧客の意向ではなく作り手の心構えで変わるのだと言うことを何度も話したのですがまるでわかってないようです。そこで、顧客の依頼でその業者に教育的指導をすることになりました。面倒だなぁorz
サイトをハデにするよりも社長の日記を付けるとか、質問コーナーを充実させるとか、訪問客とのコミュニケーションを持てる造りにする方がこれからの時代にマッチしていると思うのだがそこまでする勇気もないようだし一度失敗しないとわからないみたいですね。
システムがPHPに変わるとURIの末尾がhtmlではなくてクエリになる場合が多いようなので検索エンジン的にはどうかなと心配をしている。また、携帯から見たときにもPCと同じページを表示するので重たくて見にくいことこの上ない。今どき携帯端末を無視した造りは益々訪問者数を減らすことになると思うがどうなんだろうか。
HTMLは約束事ですから、それを踏まえて作らないことにはHTMLとは言えないですね。誰もが利用できるように作るのが第一条件でしょう。
せめてW3CのValidationServiceくらいは通しておいてほしいですよね。Web屋の常識はレベルが低すぎます(^^;