へんこつ日誌

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2000年08月24日(木) [長年日記]

§1 またまた久しぶりの更新です(^^;

先日、「第1種電気工事士定期講習」なるものを受けてきました、5年に1度受けなければならない講習で、これを受けないと実際の現場で免許が効力を発揮しなかったりするので、すっぽかすわけには行かないのです。

朝10時から夕方の5時まで缶詰状態で、しかも、退屈な講師の話を聞くのです、仕事より疲れるのは言うまでもありません。

さて、この講習を実施しているのが「財団法人 電気工事技術講習センター」というあやしげな特殊法人である。行財政改革で特殊法人の見直しなどと言ってはいるが、ボクが知っているだけでも数件特殊法人が増えています。どうなっているのでしょうか?

講習の合間の休憩時間に、みんな不満爆発である。「こんな講習第3セクターの金儲けや」、「通産省の天下り先に貢献してるねんなぁ」などとあちこちで言っております。

実際講習を受けるのには11,000円の受講費用を前払いで振り込まなければなりません。本来商売というのはモノと代金が引き替えのはず、お役所の高飛車なやり方です。

第1種と第2種合わせて185万人の工事士がいます。5年に一度とは言え11,000円×185万人合計203億5千万円にもなります。これに新しく受ける工事士の受験費用などを加えると莫大な収入になります。講習や試験の会場費講師の費用を引いても数百億の利潤になります。

一番最初に出てきた講師は、大学で教鞭を執っていると言うことでした、少し前から39°台の熱があり、大学の方は休講にしてもらったがこちらは来ないわけには行かないので、無理して来たと言っておりました。よほど美味しい講師料をもらっているのでしょう。笑っちゃいました。

先に金を取っておいて、さぼったり遅刻したりしたら不合格にするぞと脅したりするのです、なんちゅうヤツだ。一度別の定期講習で昼食のあと戻るのが3分ほど遅れてしまったことがある、受付にいたオッサンが、「遅刻ですよ、早く入って」とえらそうにぬかしやがったので、「おまえらの給料払うのに高い金払うて来たってんねゃ、礼こそ言われても文句言われる筋合いないわ、えらそうにぬかすな」と言ってやりました。もちろんオッサンは黙ってしまいましたが、なんだか虚しかった(^^;

またまた休憩の時間、話が運転免許更新講習の話に飛び火して、これまた不満爆発、なかでも、安全協会費には納得がいかないことばかり、今まで決算報告書も見たことがないし、高々更新の案内葉書を送ってくるだけで年間300円ほどのお金を取るのです。運転免許更新の収入は年間370億円とテレビで言っておりました。また、あまりに不透明なため現在訴訟を起こしている方もおられます。

そんな中、あるオッサンが、「おれ協会費払ろうてへんで」と、「ほんなら、更新の案内来いひんやろ」ときくと、「ちゃんと来るで」とのこと。ここでおもしろいことに気がつきました。一度でも払ったことがあると案内葉書のデータベースに載り、その後払わなくてもデータベースの更新の方が手間がかかるので、そのままにしてあるため、払わなくても案内が来るという事らしい。相手のシステムを逆手に取ったおもしろい現象です、試してみようかなぁ(^^;

毎年何か講習を受けているボクは、かなり貢献しているなぁ。でも免許がないと仕事もできないしがんじがらめなのでした、チャンチャン♪と