2000年09月16日(土) [長年日記]
§1 珍しく本日2つ目の投稿です。
今世紀最後のオリンピックが始まりました。あらゆるスポーツが一同に介して繰り広げられるスポーツの祭典、しかも4年に一度とあって世界中が盛り上がっている感じです。
ボクはスポーツが大好きですし、オリンピックも見るのは楽しみです。しかし、ちょっと横から見るといろいろな問題があるようです。
日本でも水泳の千葉すず選手が選考基準が不当だと訴えて裁判になりました。マラソンにしても水泳にしても選考基準が国民にも選手にもハッキリ提示されず不透明な中で行われている感じがします。
海外でも同じようなことはあるようですし、また、この日のために自らの身をかえりみず、ドーピングに走る者も多いことでしょう、検査機関との追いかけごっこで新しいドーピングが生まれているようです。オリンピックでたくさんの金メダルを獲得してもその後ふだんの生活さえままならない状態になりいまだに苦労している東ドイツの選手の話は有名です。
また、長野オリンピックでも問題になった、環境への影響や資金の問題など、揚げればきりがないほどの問題が出てきています。
そんな中各国こぞって招致合戦をしているのには何か特別な利害があるのでしょうか。
開催地には自然破壊と借金を残し、参加者の選手生命を縮め、時には政治に利用しようとする者まで出てくるオリンピックを続けていく価値はほんとうにあるのでしょうか。
他の国は知りませんが日本では金メダルをとってもその後の生活が保障されているわけでもありません、帰ってきたらただの人です。企業選手も多いので帰ってきたら企業の一員、普通の生活はできるでしょうが、社会人としての地位にも金メダルが役に立つとは思えません。
IOCには放送権料などの多額の資金が集まりますが、収支決算などニュースでも見たことがありません。いったい何処へ消えているのでしょうか、世界人類の役に立っているのなら良いのですが。
世紀の変わり目を期に、しばらく中断してみるのも思い切った試みながらいろいろな問題点がハッキリするのではないでしょうか。