2001年11月05日(月) [長年日記]
§1 朝から成美の大腸の造影検査が行われた。
今回は外科医の立ち会いの元である。やはりいつもの場所で詰まっているようだった。
外科医の判断で、不具合が出ているうちに手術をする方が原因の特定が容易なので、今日にでも手術をするように勧められた。
いずれ手術は必要だと思っていたのと、一旦回復を待って元気に過ごすナルちゃんを診ていると決心が鈍っても困るので、よいチャンスが来たと判断してお願いすることにした。
術前の検査が慌ただしく行われ、夕方4時からの手術となった。 約2時間の手術だった。 結果は経過観察後でなければわからない部分もなくはないが、よい結果が得られたと思う。
横行結腸から下降結腸へ切り替わる部分に弱点があったようだ、原因はわからないが何らかの機械的な原因で一旦ねじれた跡があり、その箇所が原因で、頻繁に腸閉塞を繰り返していたらしい。
頻繁に腸閉塞を繰り返したことが原因かどうかはわからないが、その部分が少し狭窄していて、通りが悪くなるとそれより上流の腸が腫れ上がり捻転してしまう為の腸閉塞らしい。
それ以外には内臓の配置や、疑うべき腸の病気なども無いようだとの所見であった。
そこでとられた術は、バイパス術でした。狭窄している部分の両端に穴を開け縫合することでもう一つのルートを造ってしまうと言うわけだ。これによって腸の流れがスムーズになり、狭窄箇所が結果ではなく原因であれば、今までの症状は劇的に改善するはずである。
ナルちゃんの場合はいわゆる腸捻転だと思われるが、ねじれが緩やかだったことも幸いして、重きには至らなかったようだ。ねじれが酷く腸の一部が壊死するようなことが起こるとたちまち命が危険に
さらされることになるらしい。
術後は順調に覚醒し、病室に帰ってきた。3日間ほど疼きなどがあるようで、グズグズ言うだろうとのこと。また、合併症の危険が無いとも言えないので、ここ2,3日が正念場である。