へんこつ日誌

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2001年11月11日(日) [長年日記]

§1 一晩付き添いを交代してきた。

昼間はおとなしいナルちゃん。この分だとずいぶん調子がよいのかと思っていたが、そう簡単にはいかなかった。

おみさんが帰ってから夕方までゆっくり出来たが、夕方になると解熱座薬の効果が切れてきたのか泣き始めた。手足が冷たくなっている。手を握ったり温湿布を足にあてたりしながら様子を見る。しばらくすると手足が熱くなり出すと熱が上がりきったことがわかる。この時点から冷やしにかかるのだ。

こんな事がすでに4日続いている。今朝も朝からガーゼの交換、レントゲン撮影、採血がある。手術後からレントゲンは良い状態が続いている。傷口は膿が徐々に減ってきているものの傷口全体腫れている感じで痛々しい。消毒の時傷口をほじるように消毒するので痛いのだろう、声を上げて泣く。

血液検査の結果が問題で、CRPが非常に高い。昨日の結果では10以上を示していたようだ。今日の結果は8まで下がっているので、徐々に下がっていることは間違いないらしい。この下がり具合から見て抗生物質は適合しているようなのでこのまま様子を見ることになった。

胃と腸に入っているチューブからは毎日かなりの量の液体が出てくるが、その色が徐々に変わってきている。最初の頃は胃からは緑色の液体、腸からは褐色の液体だった。

今日は胃からはほとんど透明の液体が、腸からは緑色の液体が出てきている。緑色の液体は胆汁の色が付いてるようで、本来十二指腸から分泌されるものなので胃から出るものではない。今までは腸の動きが悪かったので胆汁混じりの液体が胃から出ていたことになる。今日からは腸の動きが活発になったため、本来の色になってきたようだ。この分だと2,3日後には胃ろうチューブから注入を初めて、様子を見るようだ。たぶん生理食塩水かブドウ糖当たりになるだろう。

レントゲンの結果は良い。胃腸の動きはどんどん良くなっている。となると熱の原因は傷口の化膿が原因によるCRPの上昇を伴う炎症と言うことになる。熱が出てもCRPの上昇を伴わないものがあるようなので気が抜けないのは変わりない。

明日当たりCRP値が益々改善していれば良いのだが、それに伴って熱も下がってくれないと困るのだ。

そうそう、今日もオナラが何回か出た上に、ちょっとウンチが出たようだ、益々胃腸は本来の動きを取り戻している。がんばれ、ナルちゃん。

§2 !余談

傷口の衛生を保のに、ガーゼを当てて腹帯を巻いている。ガーゼはテープで貼り付けているのだが、普段医療現場で使われているテープはかぶれるらしい。そこで何が使われるかというと電気工事などの際絶縁用に使われるPVC製のビニルテープとか絶縁テープと呼ばれるものだ。

薬局などでそれらしい名前で売られているが、私の仕事でも使っているものだ。簡単に手に入るものでそんなに高いものでもないのになぜ何時も医療現場に置いておかないのだろうか。ボクは外科医にかぶれ予防に絶縁テープを買ってきておかれてはどうかと言われて何を言っているのか最初はわからなかった。

かぶれが心配なら自分で用意するというシステムが、果たして良いのかどうか、私にはわからない。それとも病院を通すととてつもない金額になるのだろうか。・・・・・