2002年11月14日(木) 個人輸入顛末 [長年日記]
§1 リージェンシーの冷蔵庫
Googleを使って、故障した冷蔵庫の品番を元に検索してみると、修理やパーツのサイトが引っかかってくる。すでに製造はされてないのでクーリングユニットのリビルトなどが主な内容だ。
すでに、ほとんど加工せずに取り替えられる機種は分かっているので、その品番で検索してみると、今度はメーカーのサイトや販売会社のサイトがたくさん引っかかってくる。RV関係のサイトが多い。アメリカでは家庭でも吸収式の冷蔵庫を使ってるようで、盛んに宣伝している。
そんな中で3件ほどめぼしいところにメールで問い合わせることにした。とは言っても英語でメールを書かなければならない。残念ながら得意ではないので、infoseekの翻訳機を使ったりしながら書くことになる。幸いにも兄貴がそこそこ出来るので助けてもらいながら問い合わせのメールを出した。
一つはすぐに返事が来て、輸出は扱ってないとの返事でした。もう一つは、見積を送ってきたが、運賃などがはっきり分からないとの返事でした。もう一度運賃もはっきり分かる見積をしてくれと言ったが同じような返事でした。
最初にだした3つ目の会社からは諦めた頃に返事が来ました。運賃もアバウトではなく断定的に書かれていました。ここが一番しっかりしてそうな雰囲気だったので、保険や運賃の話を詰めて最終見積をとりました。
冷蔵庫RM2620=$955.00、ドアパネル$42.00、関西空港までの運賃$250.00で合計$1247.00の買い物となりました。関西空港へは自力で引き取りに行くか、業者に依頼するかですがなにぶん初めてなのでどうして良いか分かりません。
こんな時役に立つのがJETRO:日本貿易振興会です。その中の個人輸入情報ページでジェトロインポートスクエアと言うところで相談に乗ってくれます。
電話相談が無料で受けられ、しかも非常に親切です。個人輸入が始めてであることや、宅配では遅れないほどの大きさと重量であること。それに最初は関西ではなく伊丹に来るかもしれないと思っていたこともあって話はかなり交錯しましたが、小一時間ゆっくりつきあってくださいました。
情報によれば、ほとんどの荷物は関西空港に着くはずである。関西空港には通関業協会の通関氏が常駐していて、個人輸入の書類作成をサポートしてくれるそうです。それのために一人常駐しているそうです。ただ、代わりにやってくれるわけではなく、間違いを訂正してくれるわけでもありません。こちらが自力で作った書類がちゃんと通るかどうかの判断をしてくれるだけだそうです。悪いところは教えてくれるがどう直すかは教えてくれないそうです。ヒントぐらいはくれるでしょうが。
関西空港なら自分でも出来そうなのですが、まだこの時点でどちらに来るか分からなかったので、大阪だとプロを相手に孤軍奮闘しなくてはなりません。そんなとき力になってくれるのが通関業者です。通称「乙仲」と言われる人たちで、通関を生業としています。その人達にお願いすると関税や消費税を計算して、必要なら輸入届けをして、税関を通してから自宅まで配達してくれます。
ところが、個人では本当にまれなので足元を見られる可能性も否定できないそうです。ジェトロの方もだいたい決められている価格の上限で請求されますと言っておられました。その金額はだいたい3万円くらいで、それに加えて配達料と関税などが必要になるとのことでした。
この続きはまた後日。