へんこつ日誌

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2008年08月04日(月) [長年日記]

§1 緊急事態

成ちゃんの酸素飽和度が一日中上がらないという事態になった。酸素を吸入してもなかなか上がらないし、今までのように痰も切れてこない。SPO2が下がってヒヤヒヤする状態がかなり続いたが、吸入してからはずいぶん改善された。此処まで辿り着くのに時間がかかってしまった。園でも吸入までは思いつかなかったというか、制度上出来なかったのかな。今から思うと成ちゃんの気管支が完全に乾燥していたのだと思う。

酸素の量を調整しながら刺激をして痰を出そうとしたり、少し痰が出たら改善していないかと酸素飽和度を測ってみたり、一喜一憂である。こんな時継続して測れてアラームの付いているパルスオキシメーターが有ればとつくづく思う。酸素飽和度を酸素吸入の根拠にして処方しているのに、パルスオキシメーターは貸与されず個人負担となるという、どう見てもおかしい制度になっていて、酸素の処方を受けた者は相当な出費を覚悟しなければならない。

そのパルスオキシメーターだが、アラームが付いてしかもピックアップ部分*1が選べるものをネットで調べてみると10万円から20万円ほどするのである。我が家には簡易型のものがあるがこう言うときには役に立たないし、寝床で寝ているときにアラームが有れば離れていられるが、それも出来ない。そんなことが解ってこういう制度が決められているとは到底思えませんね。

成ちゃんのお友だちも酸素を使っているのですが、彼女は常用です。常に酸素を吸入しているのにもかかわらず、パルスオキシメーターは無料で貸与されています。何が違うのかずいぶん不思議だったのですが、酸素屋の返事で理屈が解りました。

多分彼女はずいぶん大きな病院で、酸素を処方して貰っているようです。その病院が酸素屋と契約していて、パルスオキシメーターも無料で貸与しているようです。パルスオキシメーターを無料で貸与しようとすると、病院側がいくらか吐き出しになるようですが、必要性を認めて病院が負担してくれているのですね。というわけで彼女は無料でパルスオキシメーターを使えていると言うことです。しかも故障すれば新しいモノを持ってきてくれてまったくの負担無し。これが当たり前だと思うのですが、そうは行かないのですね。さて、こんなからくりを患者に話しても良いのかなぁ?>酸素屋さん(^^;

*1 プローブと言うらしい