2008年08月07日(木) [長年日記]
§1 液晶保護フィルムなんて要らない
デジタルカメラや携帯電話の液晶部分を保護するという目的で保護フィルムが売っているが、あんなモノ単なる子ども騙しでしかない。そもそもデジタルカメラも携帯電話も液晶の面がむき出しになっている製品はほとんど無い。ほとんどが液晶保護樹脂に覆われている。これまたほとんどの場合液晶保護に使われている樹脂はポリカーボネートである。警察や機動隊が盾に使っているほどの硬い樹脂である。ジェット戦闘機の操縦席を覆っているのもこの樹脂である。これほど硬い樹脂を守れる保護フィルムなんてあり得ないと思うのだがどうだろうか、しかも柔軟ですごく薄い。そんな樹脂があったらお目にかかりたいところだ。保護フィルムが守れる傷ならほとんどむき出しでも問題ないと思われます。かえって気泡やゴミが入ったら見にくいだけでなんの価値もない液晶保護フィルムはCO2削減のためにも使うのをやめたほうが良いのじゃないかと思う。
ほとんどの液晶保護フィルムはどうやらPET樹脂で出来ているらしい。いわゆるペットボトルと同じ材質ですね。最近では保護という目的以外に映り込みの低減とか、のぞき見防止などを謳っている。そう言うことなら少し価値は見出せそうですね。ただ気になるのはデジタルカメラのメーカーで液晶保護フィルムを出しているところがあると言うことですね。自社の液晶は保護が不完全ですからぜひフィルムで保護してくださいと言わんばかりなので、その会社のデジタルカメラは買いたくないですね。また、パソコンはぴかぴかの液晶を買っていながら、保護フィルムは低反射タイプを買っていたり、矛盾だらけですね。
僕の携帯電話は既に3年ほど使ってます。一時期のぞき見防止のフィルムを貼ってみたけれど、輝度は落ちるしすぐに小傷でぼやけてくるし、良いこと無しですぐに外しました。その後は埃の付いた布で拭いてしまったり、適当なタオルで拭いたりしてますが、ほんの少し傷が付いている程度で問題なく使えてます。このままあと3年使ってもさほど変わらないでしょう。
そんなモノに保護フィルムなど無用の長物です。いくら綺麗にしても3年も同じ携帯電話を使っている人の方が少ないかも知れません。カメラにしてもしかり。酷使するだけ酷使して、液晶が見えにくくなったら買い換えるぐらいのつもりで使っていてもたぶん5年ぐらい平気で使えるでしょう。無駄なところに金や時間をかけすぎだと思います。
休みのたびに洗車ばかりしてほとんど乗らない車を綺麗にしているのと何だかよく似ている気がします。