へんこつ日誌

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2013年06月04日(火) [長年日記]

§1 引っかからなかったお婆さん

我が町には昭和40年代に出来た団地が2つ有る。両方ともずいぶん高齢化が進んでいる。同級生の親が老夫婦だったり独居老人だったりとなかなか放っては置けない状況にあります。

基本方針として、それらの団地以外でもお年寄りからの修理などの依頼は断らないことにしている。とりあえず行ってみて詳しく説明するのが大事と考えている。今回は水が臭うという依頼で、よく聞いてみると。浄水器の訪問販売がやってきてなんとか浄水器を売ろうとしたが断られて帰って行った後だと言うことでした。

水質検査に来たとか言いながら上がり込んで、炊事場の水栓をいじりだしたらしい。後付けされていたシャワー切替金具を取り外して、中の汚れを見せた後消毒液につけて消毒しながら、浄水器の設置を進めたらしいのだが、そこのお婆さんは、「私はいつも公認の水道屋さんにお願いしているけど、町の方ですか?」と聞いたらしい。「相手は嘘もつけず、いいえ民間です。」と答えたらしい。お婆さん曰く、そこでピンと来たそうです。

で、いつもお願いしている公認の水道屋さんにお願いすると言って断ったそうですが、その後消毒したシャワー切替金具を取り付けていったのだが、消毒の匂いが取れず臭くて水が飲めないという相談でした。多分塩素で消毒と漂白をしたのだと思います。時間が経てば匂いも納まるのですが、お年寄りは顔を見せないと納得してくれないところが有ります。

で、顔を見せて、お話をよく聞いて、それから説明します。洗面所の水をくんできて確認してもらい、その後に炊事場の水をくんで確認してもらいました。「あれ?匂いがしないね」と、時間が経ったので匂いが消えたのだと思う、安心して呑んでくださいと使えて本件は無事解決いたしました。

このお婆さんの偉いところは、水道は町の公認の水道屋さんにお願いするという基本を守っていることですね。現在、公認というのは誤りで、指定工事店と言うことになるのですが、指定工事店で且つ地元の業者に言うことを心がけておられるんでしょうね。あの手この手で高い浄水器などを売りつける輩が横行しているので、注意していただきたいと思います。今回はお婆さんの大手柄というお話しでした。