1999年04月14日(水) [長年日記]
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_ 小児科の定期診察の日。
病院への道の脇にはわりと古いお家が並びどこのお庭も庭木や春の花が美しい。 パンジーや散り始めた桜、ゆき柳、濃いピンクのあれはぼけの花? 京大の農場の中を通り抜けると洋梨の白い花が満開。 収穫できるとご近所の奥さん達の行列が出来る。 売ってるのか 分けてくれるのかはちょっと不明。 私たちが「バラの館」と勝手に呼んでいたたくさ〜んのバラを育てておられたお家は どういう訳かは知らないけど敷地を削ってしまわれバラも少しになってしまった。 たぶん、お家の方も淋しい想いをされてるのだろうと勝手に想像している。
病院へのこの道はいつもいつも季節を教えてくれる。 もうすぐ若葉が美しい季節になるけど 毎年この季節にこの道を通ると 春ちゃんが生後3ヶ月くらいで発達の異常がわかり初めて親としてとてもとても複雑な想いを抱きながら 病院へのこの道を通っていたことを思い出す。 毎年 この季節、勝手にあの頃の感情がふ〜っとわいてくる。 心配でたまらなく、でもそんなことはない、これからどんどん元気に成長するに決まってる!と いろんな思いが交錯していったっけ... 緑が美しく 爽やかな季節... 私の心はそんな季節とは対照的だった。
一ヶ月に一度は必ず、子供の調子によっては数回通るこの道。 あれからこの道、もう何回通ったことか、いくつ季節をめぐったことか。 さすがに今はあの頃の気持ちを懐かしく でもちょっとせつなく思い出す。