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春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


1999年12月08日(水) [長年日記]

_ 「春ちゃんにケガをさせてしまいました。」 と学校から連絡がありNOBさんと学校へ出向きました。 病院へ行く前に先生から状況説明が有りました。 集団で取り組みをしているときにちょっと慌てて車椅子を押し、 春ちゃんのピンと突っ張っていた足が横にあった鎖にひっかかって足が左方向に 引っ張られた格好になったとのことでした。 説明を受けたときにはたぶん捻挫程度ではないかなと軽く思っていました。 しかし 曲げた左足を伸ばそうとすると痛がって泣きます。 ..去年の9月に家で右足膝上を骨折したときのことがふっとよぎりました。

私たち夫婦と春ちゃんと 担任の先生2人と養護の先生とで病院へ行きました。 レントゲンの結果、骨折。 状況から考えると「まさか」と言う想いと、春ちゃんの痛がる様子からは「やっぱり」 と言う気持ちが複雑に入り交じりました。 骨折部を真っ直ぐ伸ばすために手術をするか、 少々伸びきらないかもしれないができるだけ伸ばした状態でギプスを巻くか しばらく思案しましたが リスクを考え、手術はしない方法で処置してもらうことにしました。 透視して骨の様子を確認しながらギプスを巻いてもらいました。 春ちゃんは始終、泣き通しでした。 痛みと不安を思う何とも辛い時間でした。

春ちゃんの車椅子を押しておられた先生は骨折とわかり 人目もはばからず泣き崩れてしまわれました。 病院をあとにして春ちゃんと共に我が家に来られた先生方は それぞれに反省とお詫びの言葉を言われました。 特に車椅子を押されていた先生は深く責任を感じ、 「いくら泣いても謝っても取り返しが付かないことをしてしまって これからどうすべきか答えが出せないでいる、どうかもっと怒ってください。」 と言われました。 「こんな時はどうすべきだろう..春ちゃんの痛みを想って もっともっと、攻めるべきだろうか...」 とも思いましたが、事故が起こってからの先生方の対処、普段からの子どもへの接し方、 そして春ちゃんを傷つけたことに心を痛めておられる様子が伝わり 正直、攻めることはできませんでした。 それはNOBさんも同じで「反省している人に これ以上何とも言えない。 今回のことを教訓にして欲しい。」と言いました。

ただお願いしたいのは 春ちゃんの体の痛みと心の痛みが少しでも早く和らぐように そのために尽力していただきたい、一緒になってこの試練を 乗り越えて頂きたいとお願いしました。

春ちゃんは夜、眠剤を使いましたが寝られるかどうか...