2000年04月14日(金) [長年日記]
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_ 母がつくしを摘んでくれました。
そう言えばつくしを目にするなんて何年ぶりでしょう... まだ実家の方ではつくしが取れるんだなぁとうれしくなりました。 私が小さい頃はこの季節、田んぼのあぜ道に はいつくばるようにして 一本たりとも摘み残さない勢いでつくしを摘んだものです。 手にはいっぱいのつくし。 家に持ち帰っておばあちゃんや母や弟とつくしのはかまをそうじします。 すると頭の部分からたくさんの胞子がふんわりとこぼれ落ちて 下に敷いた新聞紙は部分的に深緑色になります。 そうじが終わったらあとはおばあちゃんか母が炊きあげてくれます。 醤油味であっさりと、または卵とじに。 これが食卓に上がると「今日はつくしや〜。」と 子どもながらに季節の味わいを楽しんだものです。 でもふきのとうにしろ、つくしにしろ、ぜんまいにしろ、 どれも子どもの口にはそれほどおいしいものではなかったような気がします。 それでもなんとなくその季節にしかいただけないものは それなりに楽しんでいました。 きっとこうやって子どもの頃から季節の楽しみ方を おぼえていくのでしょうね。 日本の四季は豊かだなぁと感じます。
さていただいた一握りのつくし。 しょうゆ味で煮たのですがまるで佃煮のようにカラリと辛くなってしまいました。 ご飯の上に載せていただきましたがちょっと失敗でした。 母には内緒... でもこれを読まれたらばれます...