2000年07月21日(金) [長年日記]
_ ・・・複雑な気持ち
最近「長女薬殺事件」のニュースにでてくる「天理よろず相談所病院」と言うのは ハルちゃんが白内障の手術を受けた病院です。 もう14年ほど前のことになるでしょうか、家でハルちゃんの瞳が白く光ることに気付き、すぐに大阪医大の主治医に連絡し、眼科の診察を受けました。当時はまだその病院での子どもの白内障の手術はしていなくて 天理よろず相談所がその分野は得意だと言うことで紹介されて受診したのです。とにかく眼科が良いと言うことで患者さんの数はものすごく、その上 初診受付は8時半から9時までのたった30分間。京都から天理へ8時半までに行くのはとても無理があったので診察前日は病院近くに泊まり込みました。 そうして初めて行った天理よろず相談所は 一風変わった大きな病院でした。 よく磨き込まれた廊下、たくさんの患者さん、その割に通路が狭かったと言う印象でした。 まぁ、そんなこんなでいろいろ大変な思いをしながらその病院で無事に手術は終わりました。そのおかげで今はコンタクトかメガネは必要ですが それなりに見ることもできるようになりました。
ハルちゃんの試練のひとこまをこの病院で過ごしましたから やはり懐かしい...と言うのもふさわしくないかも知れませんが そんな気持ちでいます。 でも映し出される成り行きは決して良い印象でないのがとても悲しいです。 ハルちゃんの白内障の手術の成功をその病院の中で苦しくなるほど祈っていた私たち..そうかと思えば報道されている我が子を薬殺したあの母親は私たちとはまったく違った気持ちで、時は異なりますがあの同じ病院にいたのです。 苦しむ我が子を目の前にして お金の計算でもしていたのでしょうか? 生きたい、生きて欲しい、良くなってほしいと言う切実な気持ちが渦巻く病院の中。 今は必ずしもそんな思いだけではない..?まさかねぇ? どうしてあのようなことができるのだろう...?心が苦しくなってしまう事件です。