2000年09月25日(月) [長年日記]
_ ...ブータン
ヒマラヤ山脈東部の麓にブータン王国はあります。 なんの番組だったかでブータンを紹介されているのを見てからちょっと気になる国なのです。 ブータンの人々の黒い髪、黒い瞳、その顔はまるでどこか懐かしい日本人のようです。 ちょうど私たちが幼い頃(何年前でしょう?、クイズじゃないって?)の 今よりもっと素朴な感じのする日本人を思わせる顔立ちなんです。 そして 数の数え方(なんて言っていたかちょっと忘れたけど)、民族衣装がゴ服と言うこと、これは呉服とおんなじ音ですね。 自然がいっぱいで 空気がゆっくりのんびり流れていそうな感じが とってもいいです。 何より良いと思ったのは「今を維持していくこと、今より発展しないこと。」を大事にされていると言うことです。この国がとても平和に見えるのはこういう考え方があるからなのでしょう。 それをそのまま日本に当てはめてしまうのもどうかとは思いますが、今の日本にはそう言う考え方をしてみることが必要なのではないかと思います。あー、これは日本だけではなく 世界に通じることですね。発展は場合によっては環境の破壊、地球の破壊を促してしまっていると思われるからです。 ブータンと言う小さな国は 不思議な魅力があります。
手に取った本は「赤瀬川源平のブータン目撃」と言う本。淡交社。 赤瀬川さんが撮影されたブータンの風景と赤瀬川さんの文章です。 ブータンの静かで柔らか空気を感じます。 おもしろかったのは 一皿に盛られた料理の写真... これはまるで料理研究家の栗原さんのお料理のように見えました。栗原さんってよく一皿に何種類かのお総菜を賑やかに盛られるでしょ、まるであんな感じだったのです。 ブータンの暮らしから栗原さんを連想するなんて 以外な発想でおもしろいなぁと自分で笑ってしまいました。