2015年02月15日(日) [長年日記]
New_ [はるなる]春ちゃん成ちゃんの防災に関わる想い
「かあちゃん、今日はどこへ行くの~?」とお子さんに尋ねられ「メガネのおっちゃんとこよ、行ったことあるでしょ。」とかあちゃん。 「それなら春ちゃん成ちゃんに持っていったげて」と、最近夢中になっていると言う折り紙をたくさんおみやげに下さいました。 幼いお子さんの真心に胸を打たれました。 ありがとね(^^)
で、今日はこのかあちゃんと防災のお話しをしました。 特に、「障がいのある人の防災」について。 阪神淡路大震災の時の障がいのある人の避難率は10%とのこと。 避難が困難なことや、慣れた家を離れることで体調を崩すことの不安などがあったようです。
わが家の場合。 障がいがあって、自力で避難不可能な娘がふたりでした。 地震・台風などの災害が起こった場合に、特に私がひとりの場合にふたりをどうやって避難させるか、これが一番の心配事でした。 ・・まず不可能。
それから。 電源を要する酸素吸入、痰吸引については停電となると、即、命に関わります。 そして、医療的ケアに必要なグッズとして、各種カテーテル、シリンジ、胃ロウ用栄養、イルリガートル(胃ロウからの注入グッズ)、薬、テーピンググッズ・・ おむつ・・ などなど特殊な物品が避難先で確保できるのか。
避難場所にたどり着けたとしても 環境が変わることに弱い子ども達の体調は大丈夫だろうか・・。
そんな不安がいつも付きまといました。 果たして、自分は何より大切な我が子の命を守りきれるのかどうか・・。
そのためにしていたことは 酸素吸入については酸素発生器を充電できるポータブルタイプにしたこと、痰吸引器は手動の物を用意していたこと、 自家発電機は仕事用の物を使える事・またはキャンピングカーが使えると言うことを確認したこと。
当然ながら避難バッグも詰めましたが あまりにも荷物が多くなってしまって担いで避難するには現実には無理。でも必要な物ばかりだし・・。
まだまだしなくてはいけない事はあったでしょうが日々の暮らしで手が一杯で 不安を抱えながらもこれくらいの事にしか手が回りませんでした。 ・・・などと言い訳している場合ではないのですよね。
そして大切なのは近所とのつながり。 どんな人がご近所におられるのか、常日頃から知って気にかけておく、気にかけてもらうこと。 町内会や子ども会の繋がりが希薄になっているこの頃ですが、防災対策には不可欠ですね。 そして、ご近所に医療関係従事者や介護福祉関係に従事している人がおられるかどうかなど把握しておくこと(個人情報保護法の観点から難しいという話もあるようですが)なども必要かも知れません。
他に行政には、医療的ケアのある人の避難場所を的確にそして迅速に指示できる体制を取っておいて欲しいと言うこと。 移動だけでも困難な人が多いですからあちこちにたらい回しになるようなことがないように。 大山崎では洛和ヴィラが福祉避難所になっているようですが ここだけで広さ的にまかなえるのか、また公的施設で利用できる空きがないかどうか・・。そんな確認も必要かと思います。
とにかく、何かあった時に自分は避難できないかも知れない、自力では逃げられないと言う恐怖は計り知れない物があると思います。 そんな悲しい想いをする人が無いように、まずはご近所にどんな方が住んでおられるのか、知っておく、知って貰うことか先決かと思います。
・・・などなど、そんな事をかあちゃんと確認し合いました。
今日のお話は行政に生かせるように働きかけて下さるとのことです。
かあちゃん、今日はご苦労様、そしてありがとう。 そして私たちの声や、春ちゃん成ちゃんが残してくれた物が少しでもお役に立てるなら嬉しいです。 住みよい町へ近づけるために 今までのかあちゃんのお仕事の経験を生かしながら、頑張ってくださっていますね、本当にありがとう。 またゆっくりお話ししましょうね。