2015年08月26日(水) [長年日記]
_ [ライブ]折重由美子「FURUSATO」リリース記念ライブ with わたなべゆう
神戸市須磨区 現光寺にて、折重由美子さんの童謡・唱歌CD「FURUSATO」リリース記念ライブに わたなべゆうさんもギターでサポート。
いつか、このおふたりのデュオを たっぷり、じっくり聴く事ができれば・・と思っていたので 今日のライブは本当に楽しみでした。
一部では折重さんの新しいアルバム「FURUSATO」から童謡・唱歌、そして仏教讃歌、二部ではゆうさんのソロ、折重さんのオリジナル曲などを聴かせていただきました。
折重さんは ピアニストであり世界でただひとりのクラビオーラ奏者でおられます。
クラビオーラはドイツ HOHNER社製の吹奏鍵盤楽器で、たった数ヶ月で製造販売終了した幻の楽器。
約20年ほど前に日本に50台程輸入されましたが、既に現在は製造も発売も中止となっていて、国内に現存するのは数台というレアな楽器。
湿度が高く 気温差が大きい日本ではその管理・維持は大変だそうですが、独特のあたたかい音色に魅了されておられるそうです。
クラビオーラは静かで優しいのに なにか力強さを感じるのは折重さんのお人柄そのままが出ているのかもしれません。 そして折重さんのMCのひとこと、ひとことが とても大切なフレーズとして心にスーッと入ってきて、お寺だけに、まるで法話を聞いているような心地さえしました(^^)
今日は 折重さんのサポートとしてギターを弾いてくださった ゆうさん。
クラビオーラのふんわりとした 優しい音色と共に、 いつもの優しさよりさらに優しくてキラキラとしたきれいなギターの音を届けてくださいました。
温かなおふたりの音色がご本堂の中に広がり、とてもとてもステキでした♪
そして ソロではちょっと雰囲気を変えて、「Time Machine」♪ みなさんの元気な手拍子に載せて 楽しく響きました。
お二人で演奏された「ガーベラ」は きれいでうっとりでした。 そして「かすみ草」「桜草」のお花シリーズ、お花を思い浮かべながら聴くのは優雅な心地です。
世界でおひとりのクラビオーラ奏者の折重さんと ゆうさんのギターの貴重なコラボ♪
ぜひぜひ、いろんな所でたくさんの方に聴いていただきたいなぁと思いました。 このような音楽がいつも暮らしの中にあれば きっとね、世の中は穏やかで平和だと思います、ほんとうに・・。
現光寺さんは 源氏物語の 光源氏の居住地だと伝えられています。 阪神・淡路大震災の時に倒壊されましたが、見事に再建されたとのこと、これまでのご苦労を思うと胸がいっぱいになりました。
ご本堂の中のふすま絵は『国宝 源氏物語絵巻』の模写なのだそうです。 天井絵も、彫り物も、きれいな色合いでゆったりと描かれていて そんな芸術品から放たれる温かい空気と美しい音楽に包まれ、たいへん贅沢なコンサートでした。
出逢ってくださったみなさん、ありがとうございました。