2015年02月17日(火) [長年日記]
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§1 公団住宅の特殊な水栓
最近一人住まいのお年寄りが多い。今回はシャワーが使いづらくなったので見て欲しいとのご要望で、見に行ったのですが。
お住まいは公団住宅。工事中の検査が厳しいことで有名ですが、使っている材料が特殊すぎて代わりになるものを探すのに苦労します。で、今回も非常にまれなシャワー水栓が付いておりました。
切替弁が美味く働かず、吐水口とシャワーの切り替えがスムーズに出来ないのでシャワーが美味く使えないと言うことなのですが、メーカーは分かったのですが、すでに廃番か公団用に特別に作られたものか、全く情報が出てきません。部品の品番が分からないので取り寄せが出来ない。
そうなると、本体をそっくり変えてしまうと言う事を考えるのだが、これまた形が特殊で、お湯と水を混合する壁付きの水栓は、そのほとんどが、湯水の感覚が200ミリ前後になっているのですが、この製品は120ミリほどしか有りません。位置の微調整に使う、クランク状の部品も偏心が10ミリほどの短いもので、今時手に入らない製品ですね。
と言うわけでクランク部分を残して本体だけという選択もあるのですが、本体を変えるとなると数万円の出費になります。お年寄りの一人暮らしで年金生活ですからと仰っているのに、数万円の負担は厳しすぎます。結局キャンされたのですが、なんだか気になりますね。
公団住宅は最近どうかは知りませんが、5階建てでもエレベーターはないし、お年寄りには住みにくい住宅ですね。