1999年05月08日(土) [長年日記]
_ 最近若い人の間で「ボディバッグ」とやらがはやっているようです。 「バッグを持つ」と言う感覚ではなく「バッグを身につける」と言う事らしいです。 バッグを腰から、または肩からまたは 背中に...と 体にフィットさせるように身につけるんですね。 バッグが体の一部のように...
これってフッと思ったんですが うちのNOBさんが もう何年も前からやってるんです。 彼は仕事の時もどこへ行くのにも タラスブルバの カーキ色のベストを着ています。 これはフィッシング用だとか カメラマン用だとかで とにかくやたらとポケットの多いベストなんです。 このポッケに財布から 免許証から 携帯電話から ポケベルから タバコにライター、のど飴など ありとあらゆる物を入れているのです。 ですから脱ぎ捨てられたそのベストを手にとるとなぁんて重い! これはもうまさしく ベストと言うよりは 「着るかばん」です。 ほとんどの場合はこれを着ると バッグ類はいっさい持ちません。
でもこれにはわけがあるんです。 「バッグベスト?」を着る前は 彼もセカンドバッグを持っていました。 でもあるとき 車の中にバッグを置いていたわずかな間に そのバッグは盗まれてしまったのでした。 大事な物がたくさん詰まっていたのに。 娘達の写真なんかも入っていたのに.... そんな事件があってから彼はバッグを着るようになったのです。
「ボディバッグ」の話題を聞いて 「やっぱり僕は流行の先端を行ってるんや!」と誇らしげです。 結構彼は無意識のうちに先端を行っていたり 元祖クリスタル族(わかるかな?)だったりするところが柄にもなくあるんです。 結婚前、着ているジャケットがバーバリだと知らなかったり 普段着だったジャージスタイルが その後世間ではタウンスタイルになったり... まぁ、センスがあると言うよりは たまたまだったんでしょうけどね。