2000年02月04日(金) [長年日記]
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_ 大山崎山荘美術館へ、友だちと行きました。 今はアサヒビールが本館を買い取り美術館として公開されています。 私がここを訪れたのは今回で3回目で 初めて訪れたのはまだ小学生の頃で美術館になる前でした。 2回目はほんの2〜3年前だったと思います。 いつ訪れてもなんとも言えない緑に囲まれた山荘の雰囲気、重厚感、歴史...そんな物に酔いしれます。 そもそもはニッカウヰスキー創業者の故加賀正太郎氏の山荘でしたがその後所有者は転々とし、現在の所有者のもとで美術館として多くの人々の目を楽しませています。 広い庭、大正時代の英国風の建物、チョコレート色に艶々光る松材の梁や太い柱、大きな暖炉、マリア像のステンドグラス、2階の石造りのバルコニーからは三川合流(桂川、木津川、宇治川が合流し淀川となる)が望めます。それはそれはすばらしい建物で 加賀氏の財力は相当な物だったのだと想像できます。 各部屋にはアサヒビールの初代社長の陶磁器コレクションが美術品として展示されており、新館は安藤忠夫氏の設計で建てられ モネの睡蓮が展示されています。 展示されている美術品もすばらしい物でしたがそれより私は山荘自体に魅力をいっぱい感じました。漱石や多くの著名人が訪れたという大山崎山荘...その歴史や作りを知れば知るほど うっとりとしてしまいます。
今日は時間の都合でバルコニーで珈琲を飲むことができませんでした。ざんねん! 近いうちに珈琲飲みに1人でぶらりと訪れようと思っています。
...正直言って美術館として生まれ変わるときに広い庭が新館で寸断されてしまったのはちょっと残念だと私は感じています。