2001年12月22日(土) [長年日記]
_ [成ちゃん] もういじめんといて
昼間のCT検査の結果、お腹の皮膚のすぐ下になにか、液体のようなものが溜まっているとのこと、この液体が膿瘍だとすれば それが今出ている高い熱の原因かもしれない。そうであれば すぐにでもそれを取り除いて熱を下げてあげなければいけません。と言うことで 夜8時半から病室内で腹空内穿刺術を施されることに。承諾書にサインをしながら、こんな時にはNOBさんにいて欲しいのだけど..と少々心細い思いが..。でも今夜はハルちゃんが寄宿舎から帰ってきているから NOBさんも簡単には出かけられない状態なのです。私ひとりで先生の説明をしっかり聞いてぬかりない処置をしてもらえるようにしなければ..と 親としての重い責任を感じました。
施術中は テレビはあるけどつかない夜の面会室で ひとり心細く終わるのを待ちました。私が病室を出るときは たくさんの先生や看護婦さんで狭い部屋は満杯状態。おまけに重々しいエコー検査の機械まで運び込まれて..。その真ん中には小さなナルちゃんが横たわるベッド。どんなに心細いことでしょう。たくさんの手や目や体に囲まれて...。今まで何度同じ様な恐くて痛い思いをしてきたことでしょう。そんな恐い思いが多すぎて、大きすぎて、楽しいはずの歌や絵本までも今のナルちゃんにとっては恐い対象のようです。予想以上に心の痛手は大きいようです...。
施術では15ccほどの、そう悪くもなさそうな液体が採れたとのことでした。まだ出てくるかもしれないので またもやドレーンが...。液体は培養に出され、あとは熱が下がるように祈るだけ。
ナルちゃんは疲れた様子。睡眠処置をしたと言っても意識はわりとあったようです。この検査で何かが分かって 何かが変わらなければどうしよう。どうやって気持を保っていこうか..。
誰に言えばいいのかわからないのだけれど...。もういいでしょう。「これ以上ナルちゃんをいじめんといて!」