2002年08月28日(水) [長年日記]
_ [ブック] リネンが好き/前田まゆみ/文化出版局
前田まゆみさんの「リネンが好き」を読んでから今まで全く興味がなかったリネンに猛烈に魅力を感じています。リネン(亜麻)と言うのはフラックスという植物から作る布のことをいうのだそうです。日本語で「麻」というと実はリネンを含む、大麻、苧麻、黄麻と他にもたくさんの種類があるのだそうです。
このうちの リネンの魅力とは、実はやわらかくてとても丈夫でなんと、「アンテイークリネン」と言う言葉が示すように10年20年と使えるのだそうです。そしてその原料であるフラックスの花がブルーのとても可憐な美しい花であると言うこと。それもまたとても魅力に感じるのです。実際にはリネン100%のシーツ等というととても高価で 手に入れたいと思うものの、庶民的な暮らしの我が家ではさっそくには手が出ません。
で、まず手に入れたのはリネンのギャルソンエプロン。これでもエプロンにしては少々お高いもの..。なるほど、吸湿性があってすぐに乾きます。またこの質感がなんとも言えずいい。ちょっとだけ私もリネンのある暮らしに浸れたようでうれしがっております。できれば何かの記念日ごとに まずはキッチンクロスやタオル、そしていつかはベッドリネンなども揃えて行けたらすてきだなぁ...と夢みています。
ちなみに 著者の前田まゆみさん、服のアイロンかけは最低限なのに リネン類には丁寧にアイロンかけをしてきっちりたたんで専用のスペースにしまっておられ、その美しいリネンを眺めて過ごすのが楽しみだと書かれていました。そして「暮らしを守る美しい秩序を自分が作るときの充実感。そのことが気持を安らかにしてくれる..」と書かれています。
私はこの心意気がとっても好きです。前に読んだ津田晴美さんの「小さな生活」に出てきた「スモールラグジュアリ」という言葉に通じるものがあると感じました。説明すると長くなりますが 私なりに一言で言い表すと 「ささやかでも 気持のこもった物、暮らしぶり...」ということになるでしょうか。
「リネンが好き」はリネンのことだけを語った本ですが決して専門書ではなくて 夢とか憧れとか、心地よさとか、そんなことを感じさせてもらえる美しい本です。
☆きょうのはっぴぃ☆なるちゃんの機嫌はちょっとづつ良くなってるみたいです。よかった..下は寄せ植えの画像です。感じだけお伝えします。(ヘタな画像の言い訳)