2002年01月17日(木) [長年日記]
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_ ナルちゃんのための特性術着
ナルちゃんの体につながっていたドレーンは今こそ、腸ロウ2本、胃ロ1本となりましたが多いときには7本のドレーンが体につながっていました。その様な状態では普通のパジャマなどとても着ることが出来ません。いつもナルちゃんが着ていたのは病院の術着です。肩がマジックテープで閉じてあるので腕に点滴などがあっても楽に着替えができます。でも体中に7本ものドレーンがあるとさすがに術着でも不便。脇があいていないからドレーンチューブを衣服の外に出せないのです。
そこで看護婦さんは考えてくださいました。病棟にあった浴衣の脇を開けたもの。さらには術着の脇を開けたもの。おまけにそれには可愛いキティちゃんのボタンとキュートなピンクのボタン付き。そしてまたまたできあがったのは看護婦さんご自身が着ておられた浴衣を改造したもの、しかも看護婦さんがお家で慣れない手つきでチクチク針仕事をしていたらその手際を見ていられなくなったおばあちゃんが「ちょっとかし、見てられへん。私がしてあげよ。」と..。なんとご家族まで巻き込んだナルちゃんの術着改造騒動だったようです。
そのおかげでナルちゃんはたくさんのドレーンチューブをうまくさばいて着替えも楽々に過ごさせてもらいました。ちょっとでも過ごしやすく、楽になるように、とあれこれ考えて下ったことをとても嬉しく思いました。ナルちゃんのために改造された数枚の術着たちが焼き餅を焼かないようにと 平等に出番を待っています。中には男の柄のものもあるのですがそれはご愛敬。でもそろそろドレーンも減ってこの特性の術着たちとはさよならの日も近いのでしょうか。普通のパジャマが着られる日が待ち遠しいです。