2014年02月11日(火) [長年日記]
_ 「僕のうしろに道はできる」
京都でドキュメンタリー映画の上映会がありました。
この映画はある日突然に脳幹出血で倒れ、意識は戻らずあと3時間の命と言われた宮田俊也さんが 同僚の山元加津子さんや周りの人達の支えによって 意思伝達装置を使い気持ちを伝えられるようになり、リハビリにによってどんどん回復し 車いすにも乗れるようになっていく道程を描いています。
植物状態と言われる人も 表現出来ないだけで伝えたい気持ちを持っているということがわかってきています。
わずかな反応を手がかりに、根気よく接していくことで回復されていくという事実は奇跡ではありません。
また障がいで言葉を持たないと思われていた人も 言葉を内に秘めていることが明らかになっています。
「植物状態からの回復は軌跡ではない」と言うこと、「誰もが想いを持っていて伝える方法がある」と言うこと。
リハビリの方法によって回復の可能性があるという常識が広がり 実際に回復する人がどんどん現れてくることを願って制作されました。
今まで言葉を持たないと思っていた娘さんがある方法で想いを伝えられたとき、そのご両親は呆然とされました。娘さんは「おかあさん すき めいわくばかり 」と表現されました。言葉を持たないと思いこんで接してこられた今までをとても悔やまれました。
私の娘達も言葉で表現出来ませんでした。 でも言葉や想いをもっていないのとは違うと思ってはいましたが、その手段は分かりませんでした。 イエス、ノーだけでもなにかの方法で見極められないかなと思っていましたが まだまだ努力がたりなかった。 たくさん持っている想いをどれだけ汲んであげられたいたかと思うと本当に悔やまれます。
まずはこの映画で、けして楽な道ではないけれど こんな事実があるんだよ、と言うことがたくさんの人に広がればいいなと思います。
人と人との向き合い方にも心打たれます。
また京都でも上映会があるようですのでぜひどうぞ。 自主上映もできるそうです。