2016年02月02日(火) [長年日記]
_ [はるなる]お椀に込めた想い
2012年、11月30日・・。
娘たちが2009年と2012年に亡くなり、ふたりきりとなって初めて迎える結婚記念日でした。
二人きりになってしまったけれど、天国の娘たちが心配しないように これからも仲よく暮らしていきましょう、そんな想いを込めて まあるくて優しい色のお揃いのお椀を買いました。
娘たちがいた頃、夫は仕事をしながらも日々のかなりの時間をこどもと過ごす時間に充ててくれていました(会社の皆さんのご理解があってこそです)。
ふたりとも、いわゆる重度障がいがありましたから 食事介助、学校や施設への送迎、月数回の通院、日々の生活介助、入院となった場合には付き添いも。
胃ロウからの注入や、胃ロウ部のケアも、痰吸引も、着替えも、やってくれました。 お茶碗洗いも、洗濯ものたたみも。
もう、なんでも。
そしてイライラしたり、元気をなくしたり、不機嫌になった私への対応も(^^;)・・
「今日はしんどいから夕飯できていない」と言うと、私の言うお店まで遠くても買い物にも行ってくれました。(鬼嫁(^^;))
そんな、なんでもやってきてくれた夫です。
脳天気な感じでいつも陽気なので(フリなのか、根っからなのか) 比較的神経質で心配しーの私にとっては本当に支えとなってくれました。(照れずに言います)
だから。
これから私はいつもご機嫌でいることを心がけ 美味しいご飯を作ることを惜しまない・・
おいしいごはんが元気の素になりますように・・って。
命とは強いけれど、儚くもあるもの、 これからどれくらい一緒にいられるかわからないので これから作り上げていく日々を大切にしたいと思うようになりました。
ささやかな暮らしだけれど、それに費やせる時間がある私の今、それを感謝しながら、今、したいと思うことを精一杯していく。
すべて、はるちゃんなるちゃんが気付かせてくれたこと。
このお椀はそんな想いの象徴なのです。
木の生活道具 MWC.WORKSHOP