1999年06月20日(日)
_ 春ちゃんの寄宿舎明け、成ちゃんの合宿明けと言うことで今日は家でゆっくりしました。 ベランダに出てみるとつぼみがついていたビッグスマイルという名の小さなひまわりが咲きました。 6つのうちの1つが咲き、他につぼみが2つついています。 黄色く小振りながらパッと咲く様は 少し早めの夏を思わせます。
バジルの芽もたくさん出て いかにも窮屈そうなので間引きをしました。 せっかく芽を出したバジルを間引いて捨ててしまうのはとても可哀想な気がして これも料理に使うことにしました。 小さな芽なので 洗ってそのまま お酢とオイルと塩、胡椒と一緒に小瓶の中に入れて シャカシャカ、シェイクして簡単ドレッシングの出来上がり。 トマトのサラダにかけて頂きました。
春に楽しませてくれたビオラはだんだんくたびれてきて 花が随分小さくなってしまいました。 ほとんどほったらかし状態なのに けなげに咲いてくれています。 何となくだらしなく伸び放題のビオラですが それもまた、ちょっと遠目で見ると自然に近い格好に見えて 「イングリッシュガーデン風で良いじゃない」などと都合のいい見方をしています。
ラベンダーが薄紫の花をいっぱいつけて風にそよぐ様は涼しげで心地よいです。 ちょっとまとまりが無くなってきたベランダのお花... さてこれからどんな風にしていこうか考え中です。 考えるのもまた楽しい...
2000年06月20日(火)
_ ・・・なんでやねん!と思うこと
今日はまずはハルちゃんのクラス懇談会。年間を通しての大まかな行事予定やこのクラスの目指すところなどを担任の先生から聞きました。
この場でクラス編成について私が気になっていたことを伝えました。ハルちゃんのクラスはこの中学部の3年間、担任もクラスのメンバーも大きな変化はなく子ども達もすっかり慣れて 年々いろんな事にチャレンジしたり、体調を維持して過ごしてきました。でも他のクラスの友だちは進級時に先生も友だちも訓練の先生もすっかり変わってしまい、毎日親も子も落ち込んで登校拒否を起こしていると聞きました。いつもいるはずの先生がいなくて元気が出ない、笑わない、嘔吐する...そんな子どもの不調が続いているのだそうです。
ナルちゃんも同じように環境ががらりと変わってしまい、ほぼ一年間体調は今ひとつで 慣れるだけで一年が終わってしまったような年がありました。その時は親である私たちの思いをすべて先生にぶつけました。「おっしゃるとおりです。」と言われ、その後は特にそう言う問題は起こりませんでした。でもまだすべて改善されている訳では無かったのですね。
考え方によれば環境の変化にも対応できる力をも付けなければいけないと思いますがそれは少しづつ積み重ねていけばよいと思うのです。 それよりも養護学校には体調を上手くコントロールできなかったり、思いを訴えることができない、環境の変化に弱いなど、そんな子どもが多い中、その辺の配慮を充分していただきたいのです。でないと 子どもの成長や精神的な安定、学校生活の安全などに問題が出てくると思います。その一年を棒に振ってしまった..と思うことだってあるんです。進級時のクラス編成についてはせめて最低1人は前年に関わっていた先生についていただきたいと思うのです。それは私たちが思っているより遙かに難しい事なのでしょうか?そうは思えないのですが...何よりも子ども達にとって重大な問題だと思うのです。 今日のクラス懇談会ではそんな思いを担任の先生にくみ取っていただきました。
そのあと場所を変えて、10月の中学部の修学旅行について大まかな説明会がありました。そのお話しの中で驚いたのは、車椅子ごと乗り込める、福祉タクシーについてです。 4月の介護保険スタートに伴い首都圏(東京だったかも?)では福祉タクシーは行政の管轄となり、2週間前から予約しないと使えないのだそうです。もともと台数も少ないらしく、修学旅行で利用することはほぼ不可能とのこと。またその他、民間の福祉タクシー等は従来の3倍ほどの値段とか...これでは私たちの修学旅行に限らず、使いたい人が便利に使えないのではないですか。2週間前に予約など、いざというときにはまったく用をなさない。
まだこのあたりでは使いたい時に電話すれば使えるようですが そのうち首都圏並になっていってしまったらどうしよう...と不安です。
2001年06月20日(水)
_ [おはな] 病院への道
小児科定期診察。病院までの道すがら 家々のお庭の花を見るのが楽しいです。紫陽花はそろそろオシマイかな。今度はオレンジ色の花が目に付くけれど名前はわかりません。そうオレンジの花の一つには ザクロがあります。とても鮮やかなオレンジ。京大の農場も立派な木がたくさんあって緑が豊かでとてもきれい。農場の梨の木ももうすでに実を付ける準備をしています。立ち並んだイチョウも知らないうちに緑の葉っぱをいっぱい付けています。毎年、毎年、何度も何度も同じ営みを誰に教えてもらうこともなくきちんと忘れずに繰り返す。すごいですね、DNAに組み込まれた記憶はいつからいつまで繰り返されるんでしょうか。病院までの道を通っていて残念なのは「バラの館」と勝手に読んでいたお庭がなくなってしまったこと。少しだけならバラは残っているんですが 前のような見事さはないのです。ひとつ楽しみがなくなりました。
2004年06月20日(日)
_ [はるなる]父の日
春ちゃんはひまわり園から 成ちゃんは学校から、父の日のプレゼントをそれぞれに用意して持って帰っていました。そして今朝、おとうさんへプレゼント。
春ちゃんから。お父さんによく似ていると評判だったようです。
成ちゃんから。なにやらあやしいお父さん似のヘンな顔。どうやら頭に種がくっつけてあって水をやると芽が出るようです。なんかこわー。 容器の赤いお花(点?)は成ちゃんの直筆だそうです。
これはおまけ。成ちゃんが持って帰ってきました。校内に実っていたようです。梅子さん?
なにはともあれ、お父さん、いつもありがとうございます。 おんなのこ3人より。ん?
_ あのさー
サッカーのアナウンサー、うるさいのよね。音割れるほど叫ばないで。
2006年06月20日(火)
_ [成ちゃん]京都駅へお出かけ
秋には修学旅行があり九州へ行きます。 その事前学習として 京都駅へ電車で出かけて人混みの中を歩くとか、ホテルなどいつもと違ったところで注入をするとか、みんなでそんな経験をしに行きました。 普段、電車に乗る経験はほとんどない成ちゃん。出かけ先で注入することもあまりありません。修学旅行は新幹線で行き、知らないところに泊まるわけですから 成ちゃん自身もですが先生方もいろんな場面を想定しながら準備をするというわけです。 今日は気合いを入れて「SAMURAI BLUE」で決めてみました。 駅では通り過ぎる電車の音に少々緊張気味でしたが がんばって平静を装っている..と言うか 頑張っている表情がなんともいじらしいこと。京都駅の人混みの中も平静な表情の中に緊張感が漂っているようでした。特に泣いてしまったりすることなく過ごせて無事にお出かけをすることができました。 今日は「修学旅行の事前学習」と言うことで本番はまた秋にあるわけです。あくまで今日は練習。 でも みんなと一緒にお出かけ出来たこと、慣れない人混みの中だったけれど調子を崩すことなく行けたこと、なにより成ちゃんの経験がまたひとつ増えたことが大きな収穫です。成ちゃんにとっては 今日のこのお出かけも大事な一日、大事な本番なんです。毎日、毎日、一日、一日が大事な成ちゃんの本番です。 よかった、よかった、ほんとうに。今日も一日無事に終えることが出来ました。
_ [ブック]「絵本作家ワンダーランド」
往きは成ちゃんと一緒だった私ですが 成ちゃんが水分補給をするために救護室に入った時点で 私は別行動にしました。(...今日は勝手に私が成ちゃんに付いていったんです。) 美術館「えき」KYOTOで行われていた「絵本作家ワンダーランド」へ行きました。絵本作家さんの原画が約170展、紹介されていました。自由な発想、自由な表現でどれもこれも楽しくて引き込まれました。筆の運びが絵の表面にくっきり残っていたり作家さんが書かれた跡を見て不思議な親近感を憶えたりしました。
展示を見終わった後に たくさんの絵本が売られていて2冊買いました。
最初はそんなにひかれなかったのですが 成ちゃんに似たキャラクターが出てきて急に興味を持ち購入しました。帰ってからよくよく見てみると思いがけなく細かいところに可愛さをたくさん発見します。何度も読み返してページをめくるたびに新しい発見があって めちゃくちゃ楽しくて可愛い本です!お腹の底の方がこそばくなくるくらいにかわいい〜。ちょっとずるいお兄ちゃんのそぶりもどこのお家にもあるようでほほえましいです。気に入りました!
にてる!成ちゃんやー(^o^)
もう一冊はこれ。
すいようびくんの げんきだま (講談社の創作絵本)(那須田 淳/エリック バトゥー/Eric Battut)[Review]
水曜日は一週間の中で 気合いを入れなおす日? 疲れが出てきたらわたしにも「げんきだま」をもらえるかなぁ? ...もらえそうな、そんな気がして買いました。
「絵本作家ワンダーランド」、京都は7月2日(日)まで です。
2010年06月20日(日)
_ [春ちゃん]一周忌法要
無事に終わりました。
自宅でお経を上げていただいているときに、いきなり雨が降ってきてやきもきもしましたがお墓に行くときには雨もあがり 無事に済ませることができました。
やっぱり春ちゃんはすごい!強烈な晴れ女だったのかな。
NOBさんも晴れ男だしね。
今日は一周忌法要と共に、お墓の開眼法要と、納骨式としていただきました。
一年間、春ちゃんのお骨とともに暮らしてきたのですが今日はいよいよ納骨です。
お墓まで私がお骨を抱いて行きました。お墓までは車で5分ほど、降りてから歩いて7〜8分でしょうか。なんだかひさしぶりに春ちゃんを抱っこした気分でした。
今日から春ちゃんはお墓で眠るのかと思うとさすがに寂しくなりました。
納骨式の際に、お骨を骨壺からさらしの骨袋に移して、納骨の準備が整うまで私が抱いていました。
緊張が強くて、重たくて、抱っこしずらかった春ちゃんが、今日はとっても軽くて両手の中に収まるほどになってしまって、改めていとおしく、また、悲しみを覚えました。
お骨は我が家から離れて行ってしまったけれど、春ちゃんとの思い出や、出会わせてもらった人々とのつながりはかわらないので、そこここに、春ちゃんが残してくれた大切なものを抱きながら生きていこうと思います。
雨に降られることなく家にたどりつき、お参りしてくださった親戚の方達と会食をしました。
おひらきとなったあとも、春ちゃんを偲んでお参りしてくださる方がありました。親として、一年経っても春ちゃんのことを想ってくださっているということは、こんなにうれしいことはありません。
皆の他愛もないしばしの会話を聞いて春ちゃんも笑ってくれていたらいいなぁ。
なんとか一日を終え、疲れましたが、みなさんのお心をたくさんいただけて、ありがたい一周忌を迎えられたと思います。
この日を目指して育てていた(おもにNOBさんが)ひまわりとユリの花もしっかり華やかに部屋を飾ってくれました。春ちゃん、見てくれたよね!