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春ちゃん成ちゃんへの手紙
~ママの日々~


2001年03月14日(水) [長年日記]

_ [はるなる] 卒業式

卒業式...。ナルちゃんの熱はだんだんと下がる傾向にありますが 無理して肺炎でも起こしたらそれこそ大変ですから 今日はお父さんとお留守番してもらいました。ハルちゃんと私と いつもより早い時間に慌ただしく準備をして出かけようと車に乗り込むと あれ?ハルちゃんの片方のコンタクトが無い?インターホンで「レンズ、部屋に落ちてない?」と夫に聞くと「落ちてる!」とのこと。うちは3階が住まい、エレベーターで移動するのですが そのエレベーターは動きがかなりゆっくりなのです。あ〜、まどろっこしい。どう見ても遅刻なのですが部屋に戻ってレンズを入れ直しました。さて出発!ハルちゃんの通学仕様になっているグランドハイエースで行ったのですが 普段、軽自動車ばかり乗っている私にとってグランドハイエースは乗り慣れなくて恐ろしいのです。なるべく広い道を選んで学校へと向かいました...が!途中で、ハルちゃんの座っているチャイルドシート(キャロット)にシートベルトをするのを忘れているのに気がつき 車を止めてシートベルトをしました。はぁ...慌てたらダメダメ。もうすでに疲れを感じてしまった私。再び走りながらふと頭によぎったのは 「ナルちゃんの熱のことも含めてこんなにバタバタしている私って ナニ?やきもき、どたばたしながらでも こうやって我が子のためならこんなにもがんばれるんだなぁ...。」たぶん 自分のためなら こんなに慌ただしくバタバタするなんて嫌気がさして投げ出してしまうでしょう。ちょっと自分のやってることを客観視してみると滑稽でフッと苦笑してしまいました。親ってーのはこういうモンなんでしょうね。

学校に着くとすでに式は始まっていました。なんとか滑り込み、ハルちゃんも無事に名前を呼んでもらって 校長先生から卒業証書を受け取ることが出来ました。その様子を保護者席から見ていましたが どんな様子かな?と身を乗り出してハルちゃんを見たのですが 涙で曇ってなんにも見えませんでした。楽しかった中学部三年間を思うとずいぶん成長したハルちゃん。小、中、高とみんな一緒の卒業式なので 本当ならナルちゃんもこの会場にいるはずなのです。それを思うとますます涙があふれツーツーと頬を伝いだしてどうにも止まらなくなってしまいました。高等部の生徒達が退場する姿を見ると これまた養護学校を巣立っても明るい未来が開けていきますように...と祈らずにはいられませんでした。卒業式歌「あなたに贈る歌」が体育館いっぱいに響き渡りました。

ハルちゃんナルちゃん 卒業おめでとう!また新しい世界へ向かって小さい一歩でも良いから 前を向いて一緒に歩いていきましょう!